民泊で一人目の予約が入った時の話

最近airbnb(民泊)を始めてみました。
今かなり需要が高まっていると聞いていたので、どんなものだろうかと思っていましたが、airbnbの仲介サイトに登録してから2日後、早くも第一人目の予約が入ったのです。

相手は女性で、ベトナム人でした。
今度友人達と三人で日本旅行に行くので一泊したいというお問い合わせでした。
チェックインは一週間後。ワクワクしながら予約承認ボタンを押しました。
その後も何件か予約が入り、2組程チェックイン、チェックアウトまで経験し、彼女達が来たのは大分こちらもノウハウが分かって来た頃でした。
彼女達は5日程会社の休みを取って来たらしく、ものすごくハードなスケジュールで移動をしていた為か、着いた頃には三人とも大分疲れた顔をしていました。

私の駅の最寄り駅は少々不便で、エスカレーターもエレベーターもない為、キャリーバッグを持つ旅行者にとっては大変です。
しかも私の家は彼らが着くホームとは反対側なので、私はいつも少し離れたところにある踏み切りを渡って向こう側に渡るルートを案内するのですが、やはり少々遠回りになります。

彼女達にそれを説明すると、「何でもいいわ…階段以外ならね。もうヘトヘトなのよ~」と言い、よろよろと歩き始めました。
お客さん「ちなみにこのルートって遠回り?」
私「そうなんですよ…」
お客さん「マジで…」
聞くところによると、今日は京都の嵐山のほうを周ってきたそうですが、普段ベトナムでの移動手段は主にスクーターらしく、長距離歩くことに慣れていないのだと言います。

お客さん「で…どこ…どこなの…?」
かなり体力の限界が近付いているようです。
私「あ、あれです。あの白いアパート。ただ、非常に言い辛いんですが…部屋は二階なんです…」
お客さん「も…もう無理…」
私「いやいや安心して下さい!私が運びますから!」
どうにかこうにかなだめながらアパートに到着。
三人分のキャリーバッグを死ぬ気で運びました。どれもかなり重く、私までヘトヘトになりましたが、弱音を吐くわけにはいきません。
その後彼女達は荷物を降ろし、チェックインを終えてちょっとリラックスしてきたのか、リビングで皆でお菓子を食べながら四人で雑談を楽しみました。

話してみると彼女達はとても楽しい人達で、率直でまっすぐな感じでした。いい意味で言いたいことをはっきり言う、とてもフレンドリーで人懐っ

こい人達でした。
私は一気に三人の事が好きになりました。
彼女達はベトナムのことを色々話してくれました。
ベトナムの人々にとって、日本に来るのは金銭的にとても大変だそうです。彼女達は昔から日本のアニメが大好きで、いつか絶対行ってみたいと思い続けていたそうで、一生懸命お金を貯めて今回やっと実行に移すことが出来たと言います。
ベトナムの事を色々聞いているうちに物凄く興味がわき、こんないい人達がいるなら今度旅行で行ってみようと思いました。
それを伝えると、来て来て!私達が色々案内してあげるから!と、とても嬉しそうにそう言ってくれました。
次の日は彼女達の帰国日でしたが、飛行機の出発時間まで少し時間があったので、朝ごはんに私が作ったおにぎりを皆で食べてから、近場の観光地を一緒に回りました。

日本の神社のお祈りの形式(二回おじぎ、二回手を打ち、一回おじぎ)に彼女達は興味心身でした。
どうしてそういう形式になったんだろう?と聞かれ、答えられなくて自分の勉強不足が少々悔しかったです。
彼女達は日本のお菓子はとても美味しいと言い、コンビニで買いだめをしていました。
ベトナムのお菓子や飲み物は甘すぎるものが多いらしく、日本の味の方がマイルドで美味しいと話していました。
本当に楽しい時間を過ごすことが出来、別れの時はちょっぴり寂しかったですが、今も暇な時は連絡をくれる彼女達。

離れた国にとても良い友達が出来て、とても温かく嬉しい気持ちになりました。