心に残るオバマ大統領の広島スピーチ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

任期がまだ終わっていませんが、オバマ大統領に心からお疲れ様でしたという風に申し上げたいです。
この8年間で本当に年をとった感じがします。
それだけの激務だったのだと思います。

 

次期大統領選は本当に大変な結果になってしまいました。
心中は穏やではないと思います。
でもそれが民主主義だとオバマ大統領自身が言っていたことが印象的でした。
オバマさんとクリントン氏に共通することは、とてもエレガントでロジカルでなところです。
トランプ氏のように自分が思いついたことをそのまま言葉にのせて言ってしまうのではありません。
自分が言いたいことを一回自分の中に落とし込んで色々考えた上で、慎重に丁寧に発言するそのスピーチにはとても感銘を受けました。

 

今年オバマ大統領が広島に来てくれました。
その場でスピーチをするかどうかは、関係者の間でも二転三転しました。
原爆資料館を見た感想だけに留めるような予定だったのですが、実際はとても長い立派なスピーチをしてくれました。
もっとたくさんの人の前で話して欲しかったです。
多分セキュリティなどの関係でそれが出来なかったのかもしれません。
でも本当に感動的なスピーチでした。

 

科学の力で原子の分裂を可能にした人類はその道徳的な革命を求められているといった言葉が特に印象に残っています。
原子力そのものはニュートラルで善でも悪でもありません。
それをどういう風に人間が使っていくかが問われているのです。
大きなエネルギーを扱う人間にこそ道徳的な革命が求められるのです。
トランプ氏は日本に核武装をすることを望むような発言をしてきました。
核兵器を持つことによって成り立つ平和というのは本当の平和ではないと私は思います。
世界中の国が核武装をしてそれで戦争が起きない状態は決して平和ではないと思うのです。
大統領が変わったことで世界は大きく変わろうとしています。
一人一人が平和について真剣に考えていかなくてはならないと思っています。