頭痛に悩まされる日々、どうにかならないのか?

もう何年も私は頭痛に悩まされています。いわゆる頭痛持ちです。目の奥が痛む時、こめかみが痛む時、後頭部から首にかけてどすんと重しを乗せられたように痛む時。実に痛みの種類は様々です。毎日ではないが週に二三回は頭痛に悩まされています。一度痛みが始まってしまうと、その痛みが強ければ強いほど何もできなくなってしまうこともあります。痛みが軽ければ日常生活は送ることができるが、やはり痛みのせいで集中することができずにいます。

頭痛薬は手放せません。というより頭痛薬がなくなってしまうことが怖いのです。御守り代わりに大抵いつも財布の中に頭痛薬を入れています。これがないと安心できないし、仕事にも行けません。本当の意味で御守りのような位置付けになってしまっていました。

ですがある時友人に言われました。「頭痛薬を飲みすぎているから頭痛が起こるんじゃない?」と。

そんなことが起こるのだろうかと最初は信じていませんでした。まさか、頭痛を抑えるために服薬する頭痛薬のせいでさらに頭痛が起こるなど、そんなことはありえない。本末転倒ではないかと。

しかし調べてみると確かに、頭痛薬を飲みすぎることによる「薬物乱用頭痛」というものが存在しました。簡単にまとめると、痛みを抑えるために薬を高頻度で服薬することにより、痛みに対して敏感になり、さらに痛みの原因も複雑化し薬が効かなくなります。そしてまた薬を服薬する…ということの繰り返しにより発生するのだそうです。

これは私の頭痛なんじゃないか。雷に打たれた衝撃とはいきませんが、長年悩まされてきた頭痛の原因が、まさか御守り代わりとして肌身離さず持っていた頭痛薬にあったなんて、誰が想像つくでしょう。ミイラ取りがミイラになるような状況です。頭痛が頭痛を呼んでいたのです。
「薬物乱用頭痛」のことを知ってから、頭痛に対して少し意識を向けるようになりました。痛いだけではなく、いつから痛むのか、寝不足ではないか、デスクワークの時の姿勢は悪くないだろうか、などです。本当に頭痛薬を飲むべき程の痛みなのかな。これだけでも意識するようになってから、痛みで何もできなくなってしまうことは若干減ったように思います。あとは「頭痛外来」にも行ってみようかと思っています。医師と問診をして、一体頭痛はどれが原因なのかを調べて薬を処方してくれるようです。

頭痛に悩んでいるみなさんも、もしかしたら私のように「薬物乱用頭痛」の可能性もありえます。頭痛薬は比較的簡単に手に入れることができるので、それが原因だとは人から言われるまで気がつけません。もし時間があれば今一度、痛みがどのようなものなのかをメモでもいいので書き留めて、振り返ってみてください。もしかしたらただの頭痛が重大な病気の兆候であった、ということもありえるかもしれません。

 

頭痛は厄介なものですがきちんと対処法を考え、ゆっくりのんびりと付き合えていけたらと思っています。